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第3回世界連合総会 | 第4回世界連合総会 | 次期世界連合総会 

国際CIO学会の国際活動

【役員】2009年~2012年度
会長 小尾(日本,早稲田大学教授)
副会長 オーフレット(米国,ジョージ・メースン大学教授),ジャンティマ(タイ 財務省局長),フィンガー(スイス工科大学学部長),スホノ(インドネシア,バンドン工科大学教授)
事務局長 ジラポン(タイ 科学技術省研究所NECTEC部長)
顧問 パイプ(米国 e-Governanceジャーナル編集長)

第3回 国際CIO学会世界連合総会

日時:2009年6月28-30日
場所:タイ・バンコク
参加国:タイ,日本,米国,ロシア,インド,インドネシア,中国,フィリピン,台湾,ベトナム,スイス,ペルー,オーストラリア,シンガポール

 2009年6月28-30日にタイ・バンコクのインペリアル・クウィーンズ・パークホテルで,“経済危機及び地球環境革新的CIO”をテーマに「国際CIO学会(IAC)世界総会」が開催された。 主催はタイIAC学会,後援はAPEC電子政府研究センター,国連大学高等研究所(マカオ),ビジネス・ソフトウェア企業協会(BSA),ユネスコ大学教育ネットワーク・プログラム, タイ政府NECTEC(国家エレクトロニクス/コンピユータ開発庁)などで、15の国と地域・5つの国際機関から約150人が参加した。CIOを取り巻く環境,組織,電子政府・自治体, ビジネス戦略領域に関して闊達な講演と発表が行われた。  今回の世界総会は小尾敏夫早大教授が国際CIO学会世界総会の会長に正式に就任した披露会でもあり,今後3年間,会長として世界におけるCIOの育成と普及発展,国際協調に力を注ぐことになる。  さて,今回の会議では,喫緊課題である世界金融経済危機に対応すべき電子政府プログラムをはじめ次世代電子政府・自治体,電子政府とICTのアプリケーション,グリーンICTとICT(BCP)管理, オープン・スタンダード,IPR,ナレッジマネジメント,イノベーションのグローバルアジェンダ,経済危機におけるPPPの協力など幅広いテーマで,約50人の専門家がスピーカーとなり, 全員で徹底討論した。 ICTの役割は,世界経済危機によってもたらされる問題に対処するための効果的ツールあるいはエネイブラーとして注目されるものであり,特に環境保護の面におけるグリーンICTは官民による 戦略のキーワードと期待されるものである.ICTが世界的に世界各国の生活の質や安全を保障し,かつ改善すべき支援になりうる一方で,しかしながら,十分なICT利活用のためには, さらなるICTケイパビリテイの向上を図るための行動が必要である。2日間の会議の成果は「バンコク・ステートメント」として発表され,現地の報道機関によってプレス発表された。 主たる成果(一部紹介)は次の通りである。

  1. 産官学ならびに国際機関,その他関係箇所の連携協力の支援,改善によって世界的な経済危機を克服するツールとして電子政府の早急な発展を図る
  2. IACが中心となりCIOコア・コンピタンスの世界標準モデルの発展と普及に努める
  3. 世界で発生している問題・課題にフォーカスしたCIOのあたらしい役割に関する研究の継続を図る
  4. 環境保護に貢献すべきグリーンICTの発展を助長する
  5. 世界金融危機の中で,教育的コストの削減に貢献するための遠隔教育によるICTの有効活用と利点の探究する
  6. PPPを通して官民連携を強化する
  7. 継続的なイノベーション実現のためのIPRの保護を徹底する

 会議による更なる具体的成果は,ガバメントCIOの役割と人材育成にかかわる将来展望について各国IAC学会会長を中心に徹底的に討議できたこと,グローバルグリーンICT実現のための ネットワークを構築し,グローバル社会の中で分析と評価できる枠組みを構築できたこと,そのためのAPEC,ASEAN,ITU,OECDなどの国際機関の協力を仰ぐことができたこと,経済危機を はじめとする喫緊課題に対処すべき必要不可欠なコンピタンスや,CIO人材育成プログラムについて検討できたこと,さらに今後起こりうる高齢化社会に向けたCIOの重要性について討議できた こと,UNESCO,UNITWINプログラムなどの遠隔教育の拡大について同意が得られたこと,国際CIO人材センターの設立への賛同が得られたことなどが挙げられる.
 尚,主なスピーカーは次の通り;Ms.Jantima Sirisaengtaksin,大会組織委員長(タイ財務省局長),Pansak Sirirachatapong 博士,タイNECTEC 所長,J.P.Auffret 博士,IAC 副会長, 米ジョージ・メースン大学教授,小尾敏夫世界IAC学会会長,早稲田大学教授,Finger 博士,IAC 副会長,スイスEPFL 大学教授,Mr.Mukhejee インドIAC 会長,神岡一橋大学教授,日本IAC 専務理事,佐藤CIAJ(情報通信ネットワーク産業協会)部長,鹿野島国交省ITS研究所主任研究員,Yang 教授,北京大学学部長,Magno 教授,IAC フィリピン会長,ラサール大学教授,Tien 博士, ベトナム共産党ICT 運営委員会副議長,Suhono 博士,IAC インドネシア会長,バンドン工科大学教授,情報通信省顧問,Sung 博士,台湾副大臣,Tomasz Janowski 博士,国連大学高等研究所所長 (マカオ),岩崎尚子博士,早稲田大学講師,Khunying Porntip Rojanaunan,タイ防災科学中央研究所所長,Jiyang中国行政院電子政府研修センター長,Cook マイクロソフト・アジア執行役 他.

第4回 国際CIO学会世界連合総会・フォーラム

日時:2010年5月5-7日
場所:インドネシア・バンドン

 国際CIO学会,インドネシア政府,e-Indonesia Initiative2010実行委員会共催による「第4回国際CIO学会連合会世界総会・フォーラム」が,2010年5月5-7日に,インドネシア・ バンドンのバンドン工科大学で開催された.参加者は約230名という大規模な会議であった.参加国は,米国,日本,中国,タイ,ロシア,ベトナム,フィリピン,台湾,インドネシアで, オブザーバーとして国連大学,イタリア,マカオ,ティモールからも参加があった.バンドンは1950年代に植民地自立のための「アジア・アフリカ会議」を開いたことで中学の社会科教科 書に載っている高原の古都で,首都ジャカルタから車で2時間強の場所に位置する気候のいい地域といえる.
基調講演には,インドネシア情報通信大臣,バンドン工科大学学長も登壇した.私もその後に,国際CIO学会世界連合会会長として講演した.大臣はITの人材育成がインドネシアには必要であり, そのための対策を大学と連携して至急軌道に乗せたいと,述べていた.控室で大臣,学長と懇談したが,人材育成の国際化として,情報通信省―バンドン工科大学―早稲田大学の3機関の連携を 提案し,彼らがプランを検討することになった.
 次に,全体会議のスピーカーは次の通りだ.米国CIO学会会長(ジョージ・メースン大学),タイCIO学会会長(財務省),中国CIO学会会長(北京大学),ベトナムCIO学会会長(党IT委員会), PTテレコム社長(インドネシア),世界銀行・電子政府部,ITUアジア局,ロシアCIO協会(モスクワ経済大学),国連大学研究所,など世界の多彩な専門家が一堂に会した格好である.
 世界総会と同時に,今回,日本フォーラムを5月5日に開催した.日本からも多数の出席があり,神岡日本国際CIO学会会長(一橋大学教授),山本国際情報化協力センター所長(経済産業省), 中田書記官(総務省)日立,富士通,NEC各企業からそれぞれ3名,トレンドマイクロから1名の計15名である.日本人が多数参加したことで,日本のプレゼンスが上がり,日インドネシアの強固 な協力関係を樹立出来たと思っている.このフォーラムは日本の行政,企業CIOの活躍やIT企業の最新プロジェクトを紹介し,夜は参加者たちを招いてレセプションを開催した.
 このほか,総会で協議した議題は,国際CIO大学ネットワーク連合の設立及び,世界共通カリキュラム開発,APEC,OECD,UNESCO,ITU,国連大学など他国際機関との提携,季刊「Journal of e-Governance」編集協力や,単行本「Global e-Governance」4冊目の出版(IOS出版)についてである.また,私が所長を務める早稲田大学電子政府・自治体研究所が毎年発表する世界電子政府 ランキングの共同作業についても話し合った.
 最終日には「バンドン声明」を報道発表し,無事閉会となった。

窶「 共催:国際CIO学会,インドネシア政府,e-Indonesia Initiative2010実行委員会
窶「 会場:インドネシア・バンドン市 バンドン工科大学
窶「 参加者:約230名

  1. 世界総会プログラム
    窶「 小尾会長挨拶
    窶「 各国代表による活動報告
    (参加国)米国,日本,中国,タイ,ロシア,ベトナム,フィリピン,台湾,インドネシア
    (欠)インド,オーストラリア,スイス,ペルー
    (オブザーバー)国連大学,イタリア,マカオ,ティモール
  2. 昨年度の活動報告及び次年度の活動予定報告-事務局長(タイ)より
  3. 協議議題
    窶「 国際CIO大学ネットワーク連合の設立及び,世界共通カリキュラム開発
    窶「 他国際機関との提携-APEC,OECD,UNESCO,ITU,国連大学など
    窶「 ジャーナル・出版・PR-季刊「Journal of e-Governance」編集協力,単行本「Global e-Governance」4冊目の出版(IOS出版)
    窶「 早稲田大学電子政府世界ランキングの共同作業
    窶「 次期世界総会
     2011年10月 フィリピン主催 マニラ・ラサール大学
     2012年12月 ロシア主催 ウラジオストック
  4. フォーラム・プログラム及び講演者
    開会式
     基調講演1-インドネシア情報通信大臣
     基調講演2-バンドン工科大学学長
     基調講演3-国際CIO学会会長
    全体会議
     米国CIO学会会長(ジョージ・メースン大学)
     タイCIO学会会長(財務省)
     中国CIO学会会長(北京大学)
     ベトナムCIO学会会長(党IT委員会)
     PTテレコム社長(インドネシア)
     世界銀行・電子政府部
     ITUアジア局
     ロシアCIO協会(モスクワ経済大学)
     国連大学研究所
     その他多数
  5. 日本フォーラム 開催プログラム及び講演者
    窶「 開催日時:5月5日
    窶「 講演者:小尾世界会長,神岡日本会長,山本国際情報化協力センター所長(経済産業省),日立,富士通,NEC
    窶「 日本側参加者
     大学:小尾,神岡,吉田
        行政:山本(経済産業省),中田(総務省)
     企業:NEC3人,富士通3人,日立3人,トレンドマイクロ1人 計15名
  6. 「バンドン声明」の報道発表
     フォーラム内容の総括

次期世界連合総会(決定)

2011年11月にフィリピン主催(マニラ・ラサール大学)
2012年12月にロシア主催(ウラジオストック)